2026-07-09(木)配信

セキュリティ脅威情報

■ 脅威動向
Ubiquiti UniFi製品群に複数の深刻な脆弱性
Ubiquiti社のUniFi Connect、Talk、Access、ProtectおよびUniFi OSにおいて、権限昇格やコマンド実行を許す複数の深刻な脆弱性が確認されました。これらはネットワーク経由で悪用される可能性がある重大なセキュリティ欠陥です。
主要なTTP
コマンドインジェクションによるホストデバイスの制御
SQLインジェクションによる権限昇格
SSRF(サーバーサイドリクエストフォージェリ)を利用した権限昇格
不適切なアクセス制御による不正な設定変更
対象となる組織・利用者
UniFi Connect、Talk、Access、Protect、またはUniFi OSを使用している組織のネットワーク管理者。
推奨される防御アクション
対象製品のファームウェアを直ちに最新バージョンへ更新する
ベンダーが公開しているセキュリティアドバイザリを確認し、影響範囲を特定する
ネットワーク上の管理インターフェースへのアクセスを制限する
AIの誤情報を悪用する攻撃「HalluSquatting」
AIコーディング支援ツールが生成する架空のライブラリ名を悪用し、攻撃者がその名前で悪意あるリポジトリを先回りして作成することで、AIを介してマルウェアをインストールさせる攻撃手法です。
主要なTTP
AIのハルシネーション(架空名称生成)の予測
先回りした悪意あるリポジトリの登録(HalluSquatting)
間接的なプロンプトインジェクションによるAIの挙動操作
AIエージェントの自動実行機能(コマンド実行)の悪用
対象となる組織・利用者
GitHub Copilot、Cursor、Cline等のAIコーディング支援ツールを日常的に利用している開発者および組織。
推奨される防御アクション
AIエージェントの自動実行モード(Auto-run/YOLOモード)を無効化する
AIが提案したライブラリやリポジトリ名が実在するか必ず手動で確認する
AIエージェントが外部リソースを取得・実行する際の権限を厳格に管理する
AIコーディング支援ツールがEDR検知ルールを誤作動
AIコーディング支援エージェント(Claude Code, Cursor, OpenAI Codex等)が、ブラウザ認証情報の復号やOS標準ツール(LOLBins)の実行など、攻撃者の侵入手口と酷似した挙動を示すことで、セキュリティ製品の検知ルールを誤作動させています。
主要なTTP
ブラウザのDPAPIを利用した認証情報復号
cmdkeyによる認証情報の列挙
certutilやbitsadmin等のLOLBinを用いたファイルダウンロード
スタートアップフォルダへのスクリプト書き込み
対象となる組織・利用者
AIコーディング支援ツールを導入している開発環境を運用する組織や、セキュリティ担当者。
推奨される防御アクション
AIエージェントのプロセス(claude.exe等)を検知ルールの除外設定に追加する
エージェントの実行権限を最小限に制限する(危険なフラグの使用禁止)
認証情報ストアへのアクセスを監視・制限し、AIエージェントに過剰な権限を与えない
Google Chrome、脆弱性27件を修正
Google Chromeにおいて、メモリ管理の不備(Use After Free)を中心とした計27件の脆弱性が修正されました。特に「Ozone」や「Views」コンポーネントにおける脆弱性は重要度が「クリティカル」と評価されています。
主要なTTP
Use After Free(解放後のメモリ使用)による任意コード実行の可能性
未初期化メモリの使用による情報漏洩や不正操作の可能性
対象となる組織・利用者
Google Chromeを業務利用しているすべての組織および個人。
推奨される防御アクション
Chromeを最新バージョン(150.0.7871.115以降)へ速やかにアップデートする
ブラウザの自動更新機能が有効であることを確認する

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■ 注目事例
アイコムソフト、cPanelの脆弱性悪用による不正アクセス被害
📰 過去報告:7/3
アイコムソフト株式会社のサーバが不正アクセスを受け、管理者権限が奪取されたことが判明しました。サーバ管理ソフト「cPanel/WHM」の脆弱性を悪用した認証回避が原因とされています。現時点で情報漏えいの痕跡は確認されていませんが、可能性を完全には否定できないとしています。
7/3報告の他社事例と同様、サーバへの不正アクセスによる情報漏洩の懸念が生じている事案です。管理ツールの脆弱性対策やアクセス権限の適切な管理など、サーバのセキュリティ設定を改めて確認してください。
攻撃手法(確認済み)
サーバ管理ソフトウェア「cPanel/WHM」の脆弱性を悪用した認証回避。
自組織チェックポイント
利用中のサーバ管理ツール(cPanel等)のバージョンは最新か
管理画面へのアクセスを特定のIPアドレス等に制限しているか
管理画面へのログインに多要素認証(MFA)を導入しているか
サーバのログ監視を行い、不審なログイン試行を検知できる体制にあるか
ソフツー、検証用サーバへの不正アクセス被害を公表
📰 過去報告:7/3
株式会社ソフツーは、同社が管理する検証用サーバへ不正アクセスがあったと発表しました。この影響で、通話品質分析に必要な顧客データ(電話番号等)の一部が侵害された可能性があるとのことです。なお、現時点でデータの外部流出を示す事実は確認されていません。
7/3報告の他社事例と同様、サーバへの不正アクセスによるデータ漏洩の懸念が発生しています。検証環境であっても本番同様の適切なアクセス制御とセキュリティ管理が求められます。
攻撃手法(確認済み)
検証用サーバ固有のセキュリティ環境と、当該サーバで使用していた第三者プログラムの仕様に起因する不正アクセス。
攻撃手法(推測)
検証用サーバという性質上、本番環境と比較してセキュリティ設定が甘い、あるいはパッチ適用が遅れていた可能性があります。また、使用していた第三者プログラムに既知の脆弱性が存在し、そこを突かれた可能性が考えられます。
自組織チェックポイント
検証環境や開発環境が、本番環境と同様の厳格なセキュリティポリシーで管理されているか
外部公開されている検証用サーバやプログラムに、未パッチの脆弱性が放置されていないか
不要な検証用サーバがインターネットから直接アクセス可能な状態になっていないか
業務委託先や自社内の検証用サーバにおいて、顧客情報の取り扱いルールが徹底されているか
■ レポート・解説
JNSA、OTセキュリティガイドライン調査報告書を公開
日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は、国内外の主要なOTセキュリティ関連ガイドラインを比較・整理した調査報告書を公表しました。工場セキュリティ対策に取り組む実務者や経営層を主な対象としています。
発行元:日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)
注目理由:国内外の多様なOTセキュリティガイドラインを経済産業省のガイドラインを軸に比較整理しており、自社の対策状況や参照すべき基準を検討する際の有用なリファレンスとなるため。
入手方法:JNSA公式サイト(https://www.jnsa.org/result/otsec/2026.html)より閲覧可能。
DMARC仕様が約10年ぶりに改訂、主な変更点と対策
2026年5月、メール認証技術「DMARC」の仕様が約10年ぶりに改訂されました。従来のRFC 7489に代わり、本体仕様のRFC 9989に加え、集計レポート(RFC 9990)と失敗レポート(RFC 9991)が独立した標準仕様として策定されています。
DLP導入が失敗する4つのパターン
ガートナーの調査によると、多くの企業が複数のDLPツールを導入しているにもかかわらず、保護が不十分と感じています。同社は、ツール選定を先行させることや、データ分類ポリシーが形骸化していることなどが失敗の要因であると指摘しています。
発行元:ガートナー(Gartner)
注目理由:DLPツールの導入が形骸化し、本来の目的であるデータ保護に結びついていない組織が陥りがちな共通の失敗パターンを整理しているため。
入手方法:ScanNetSecurityの該当記事(会員限定)およびガートナーの関連レポートを参照

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この内容は 2026-07-09 に配信されました。