2026-07-30(木)配信

セキュリティ脅威情報

■ 要対応(緊急度が高く、多くの組織で対応が必要な事案)
KEVCisco Secure Firewall Management Centerにおけるハードコードされたパスワードの脆弱性
📰 過去報告:7/28
Cisco Secure Firewall Management Center (FMC) にハードコードされたパスワードの脆弱性が存在し、認証されていない遠隔の攻撃者が低権限のアカウントを使用して影響を受けるデバイスにログインし、システム内の機密データにアクセスする恐れがある。CISAは悪用を確認しており、2026年08月01日までの対応を推奨する。
7/28 報告の他社ネットワーク製品等の事例と同様、CISA悪用が確認された致命的な脆弱性です。対象機器の運用環境をご確認のうえ迅速な対応を推奨します。
なぜご自身の組織で確認すべきかCISAの既知悪用脆弱性リスト(KEV)に登録されたCisco FMCのハードコードされたパスワード脆弱性であり、不正ログインのリスクが高いため。
攻撃手法(確認済み)
攻撃者が低権限のアカウントを用いてシステムに不正ログインし、影響を受けるシステム内の機密データにアクセスする可能性がある。
自組織チェックポイント
ベンダーの指示に従って緩和策を適用し、CISAのBOD 26-04およびフォレンジックトリアージ要件に準拠すること。緩和策が利用できない場合は製品の使用を中止すること。
WordPress脆弱性「WP2Shell」、利用組織の約20%で検出
GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社は、ASMツール「GMOサイバー攻撃ネットde診断 ASM」がWordPress本体の緊急度Criticalの脆弱性「WP2Shell」の検知に対応したと発表しました。同ツールを利用する組織のうち約20%で該当バージョンが検出されています。
なぜご自身の組織で確認すべきか利用組織の約20%で影響が検出されているWordPressの緊急脆弱性「WP2Shell」であり、直ちに修正版へのアップデートが必要なため。

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■ 脅威動向
脆弱性Logging operatorにおけるFluentd設定インジェクション脆弱性
kube-logging/logging-operatorに、Fluentdの設定インジェクションに関する重大な脆弱性が存在する。Fluentdの設定レンダラーがCustom Resource Definitions(CRD)からの文字列を適切にエスケープせず直接設定ファイルに書き込むため、Flowリソースの作成権限を持つユーザーが改行文字などを用いてFluentdの設定を不正に書き換えることが可能である。攻撃者はこの脆弱性を悪用することで、共有のFluentd集約ポッド内において任意のコマンドを実行し、遠隔からコードを実行(RCE)するおそれがある。
対象ソフト
Kubernetes環境において、FluentdやFluent Bitなどのログ収集・転送基盤を宣言的に管理するためのオペレーター。マルチテナント環境やクラウドネイティブなログ集約基盤で広く利用される。
影響
攻撃者がFluentd集約ポッド内での任意コード実行(RCE)を達成し、ログデータの窃取・改ざん、あるいはクラウド環境のインスタンスメタデータサービス(IMDS)へのアクセスなど、深刻な侵害を引き起こす可能性がある。
対応策
脆弱性が修正されたバージョン以降へアップグレードすること。
偽の採用面接を利用した北朝鮮ハッカーの詐欺手口
北朝鮮のハッカングループ「Famous Chollima(Wage Mole)」が、仮想通貨業界などの非技術系職員(法務・財務・コンプライアンス部門など)を標的に、架空の求人やオンライン適性検査(ClickFake攻撃)を用いたソーシャルエンジニアリングを展開しています。
主要なTTP
LinkedIn等を通じた非技術系職員への接触と架空の求人提示
タイマー制限や適性試験でターゲットを焦らせる周到な偽のオンライン面接システム
面接の最後に偽のWebカメラ不具合対応を装い、コマンドプロンプトや手動操作で悪意あるスクリプトを実行させる手法
Windows環境では「PyLangGhost」、Mac環境では「GoLangGhost」と呼ばれるPythonやGo言語製のRATを展開
仮想通貨ウォレットのブラウザ拡張機能やパスワード等の窃取、さらに面接時に録画した映像を将来のディープフェイク攻撃に流用
対象となる組織・利用者
仮想通貨関連企業をはじめ、採用活動を行うすべての企業、特に法務、財務、コンプライアンスなど資金移動の権限を持つ非技術系部門の管理職やスタッフ。
推奨される防御アクション
採用面接時のオンラインテストやトラブルシューティングにおいて、不審なスクリプトのコピー&ペーストやコマンド実行を絶対に許可しない
ブラウザ拡張機能型ウォレットの利用を控え、セキュリティ対策の施された環境で管理する
採用担当者や求人元の企業実態(ドメインや過去の実績など)について厳格なバックグラウンドチェックを実施する
従業員に対し、見知らぬ採用連絡や外部ツールを用いた選考プロセスに対する注意喚起を行う
Linux Kernelに19年放置された脆弱性CVE-2026-43456
Linux Kernelのnet/bondingサブシステムに存在する型混同(type confusion)の脆弱性です。2007年導入のコードに起因し、19年間見過ごされていました。悪用により高い確率で安定した権限昇格が可能となります。
主要なTTP
bondデバイス作成時のヘッダ関数ポインタ流用に伴う型混同(Type Confusion)の発生
IP6GREを用いたKASLR(アドレスランダム化)のバイパス
GREのヘッダ処理を利用したskb_shared_info::flagsの不正書き換えによる任意のコード実行
対象となる組織・利用者
脆弱なバージョンのLinux Kernel(2.6.24から6.12.77)を使用しており、Bonding機能や関連するネットワーク機能を利用している組織。
推奨される防御アクション
Linux Kernelを脆弱性が修正された最新バージョンにアップデートする
必要に応じてモジュールの無効化(例: rmmod bondingの実行や /etc/modprobe.d/disable-bonding.conf の設定)を行う
非特権ユーザーによる名前空間クローン(unprivileged_userns_clone)の制限を検討する
■ 注目事例
キャネット、会員ページへの不正アクセスで情報漏えい
📰 過去報告:7/26
株式会社キャネットは、会員ページへの不正アクセスにより、顧客の氏名や金融機関口座情報などの個人データが漏えいした可能性があると発表しました。会員ページに対する不正ログインや不審なSMSの受信をきっかけに外部専門業者による調査が行われ、会員ページ管理システムへの不正アクセスが判明しています。
7/26 報告の他社事例と同様、会員システムへの不正アクセスによる情報漏洩が発生しています。多要素認証の導入や不審なログインの監視徹底が急務です。
攻撃手法(確認済み)
会員ページを管理するシステムに対し、認証情報の管理またはプログラム上の脆弱性を突いた外部からの不正アクセスが行われました。
攻撃手法(推測)
Webアプリケーションの脆弱性(SQLインジェクションや認証不備など)の悪用、あるいは別経路で流出した認証情報を用いたリスト型攻撃(クレデンシャルスタッフィング)の可能性があります。
自組織チェックポイント
自社が提供するWebアプリケーションや会員ページの脆弱性診断を定期的に実施しているか
認証ロジックにおいて不審なログイン試行を検知・ブロックする仕組みがあるか
外部委託しているシステム開発・運用事業者のセキュリティ管理基準や監査体制を確認しているか
顧客のログイン情報や金融機関口座などの機微な情報を取り扱うシステムの監視ログを適切に保持・監視しているか
ニチレイロジへの不正アクセス、KFCの食材納品に影響
日本ケンタッキー・フライド・チキンは、物流委託先のニチレイロジグループで発生した不正アクセスによるシステム障害の影響を受けたと発表しました。これにより、全国のKFC店舗への食材納品に支障が生じ、商品の一部品切れや営業時間短縮、オンライン注文の一時停止などの影響が出ています。
攻撃手法(確認済み)
物流委託先のニチレイロジグループにて「第三者からの不正アクセスに起因するシステム障害」が発生したと記載されていますが、具体的な手口は非公開です。
攻撃手法(推測)
近年のサプライチェーンを狙った大規模なサイバー攻撃の傾向から、ランサムウェアを用いた感染拡大や、外部公開されているVPN機器などの脆弱性を突いた侵入の可能性があります。
自組織チェックポイント
自社のサプライチェーンや物流委託先におけるセキュリティ対策状況を確認しているか
委託先との間でインシデント発生時の連絡体制や事業継続計画(BCP)が共有されているか
自社システムと外部委託先の接続点においてアクセス制御が適切に行われているか
外部公開しているサーバーやVPN機器の脆弱性管理・パッチ適用が徹底されているか
住友重機械工業、海外グループ会社への不正アクセスを発表
住友重機械工業は、海外グループ会社のサーバーにおいて不正アクセスを確認したと発表しました。発覚後は外部アクセスの制限などの対策を行い、外部専門家の支援を受けながら影響範囲の調査と復旧を進めています。
攻撃手法(確認済み)
公表情報では海外グループ会社のサーバーへの不正アクセスとだけ記されており、具体的な侵入経路や手口は明らかにされていません。
攻撃手法(推測)
海外拠点やグループ会社を標的とした近年のインシデント傾向から、海外拠点側のVPN装置等の脆弱性悪用や、管理用アカウントの認証情報漏洩、あるいはセキュリティ管理が手薄になりがちな海外子会社を踏み台としたサプライチェーン攻撃の可能性があります。
自組織チェックポイント
海外グループ会社を含めたネットワーク全体の接続・ルーティング構成を把握しているか
海外拠点や子会社のサーバー・VPN機器に未パッチの脆弱性がないか
グループ間で不必要なリモートアクセスや直接接続が許可されていないか
本社と海外拠点の間でセキュリティ監視やインシデント情報の共有体制が構築されているか
佐銀デジタルパートナーズ、メールサーバ不正アクセス
📰 過去報告:7/23
佐銀デジタルパートナーズ株式会社は、同社のメールサーバが不正アクセスを受け、ドメインを詐称したスパムメールが送信されたと発表しました。なお、当該メールサーバは顧客データと切り離されているため、個人情報の漏えいは確認されていないとしています。
7/23 報告の他社事例と同様、メールアカウントやサーバへの不正アクセスによる不審メールの送信事例が発生しています。送信ドメイン認証(DMARC等)の導入や認証情報の管理徹底が求められます。
攻撃手法(確認済み)
公表文ではメールサーバへの不正アクセスによるスパムメール送信と記載されており、具体的な侵入経路や手口は不明です。
攻撃手法(推測)
メールサーバのアカウントに対するブルートフォース攻撃やパスワードリスト攻撃、あるいはメールサービス管理画面の脆弱性悪用や認証情報の漏えいなどが利用された可能性があります。
自組織チェックポイント
自社のメールサーバやクラウドメールの管理画面に強固なパスワードが設定されているか
多要素認証(MFA)が有効化されているか
不要なメールアカウントや古い管理用アカウントが放置されていないか
送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)が適切に設定され、なりすまし対策が講じられているか
■ レポート・解説
IPA、2026年第2四半期の相談状況を発表
IPAは2026年第2四半期(4月~6月)の情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況を発表しました。総相談件数は前四半期から約8.5%増加し、中でも「ウイルス検出の偽警告」に関する相談が最多を占め、検挙後も増加傾向が続いていると報告されています。
発行元:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
注目理由:国内における個人向けのセキュリティ相談の全体的な傾向や、サポート詐欺などの主要な脅威の動向を定量的に把握できるため。
入手方法:https://www.ipa.go.jp/security/anshin/reports/2026q2outline.html

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この内容は 2026-07-30 に配信されました。