2026-08-25(火)配信

セキュリティ脅威情報

■ 脅威動向
KEVOracle HTTP Server等の不適切なアクセス制御の脆弱性
📰 過去報告:8/19
Oracle HTTP ServerおよびOracle Weblogic Server Proxy Plug-inにおいて、不適切なアクセス制御の脆弱性が存在している。攻撃者によって悪用された場合、重要データに対する不正な作成、削除、変更が可能になるほか、機密データやアクセス可能な全データへの不正アクセスを引き起こすおそれがある。CISAは本脆弱性をKnown Exploited Vulnerabilitiesカタログに追加しており、2026年08月27日までの対応を推奨している。
8/19 報告の別製品の事例と同様、CISA の KEV カタログへの追加が続いています。対象製品を利用している環境では推奨期日までのパッチ適用等をご確認ください。
対象ソフト
Oracle HTTP ServerおよびWeblogic Server Proxy Plug-inは、企業向けWebシステムにおけるリバースプロキシや負荷分散、ルーティング処理のために広く利用されているWebサーバーおよびプラグイン製品である。
影響
重要データの不正な作成
削除
変更、および機密データやシステム内の全アクセス可能データへの不正アクセスが成立する。
対応策
ベンダーの指示に従って適切な緩和策を適用すること。クラウドサービスについてはBOD 22-01のガイダンスに準拠し、緩和策が利用できない場合は製品の使用を中止すること。
脆弱性Mozilla FirefoxおよびThunderbirdにおける解放済みメモリ使用の脆弱性
📰 過去報告:8/24
Mozilla Foundationが提供するFirefoxおよびThunderbirdのグラフィックスにおけるテキストコンポーネントに、解放済みメモリの使用(Use-after-free)の脆弱性が存在する。CVSS v3スコアは9.8と極めて高く、深刻度は「Critical」と評価されている。本脆弱性はネットワーク経由で攻撃が可能であり、複雑な条件やユーザーの操作を介さずに悪用される恐れがある。攻撃が成功した場合、機密情報の窃取やデータの改ざん、システムの可用性喪失といった致命的な影響を及ぼす可能性があるため、極めて警戒が必要である。
8/24 報告と同じ Firefox および Thunderbird について、別の脆弱性が公表されました。該当ソフトウェアを利用している環境では追加の対応状況の確認が必要です。
対象ソフト
Mozilla FirefoxおよびThunderbirdは、世界中で広く利用されているオープンソースのWebブラウザおよび電子メールクライアントである。
影響
リモートの攻撃者により、情報の漏洩、データの改ざん、およびアプリケーションの異常終了(サービス拒否)が発生する可能性がある。また、任意のコード実行が行われる恐れもある。
対応策
Firefox 154、Firefox ESR 115.39、Firefox ESR 140.14、Firefox ESR 153.1、Thunderbird 154、Thunderbird 140.14、およびThunderbird 153.1を適用する。
脆弱性オラクル Helidon におけるアクセス制御の脆弱性
Oracle Fusion MiddlewareのHelidon製品(Imperative Web Serverコンポーネント)に、アクセス制御に関する脆弱性が存在する。ネットワーク経由でHTTPを使い、認証されていない攻撃者が比較的容易に悪用できる状態にある。この脆弱性はHelidon自体の侵害に留まらず、連携する他の製品やシステムにまで重大な影響を及ぼす(スコープ変更)可能性がある点が極めて重大である。CVSS 3.1の基本スコアは9.9と算出されており、最優先での対応が求められる。
対象ソフト
HelidonはJavaマイクロサービスを開発するためのオープンソース
ライブラリ
セットであり、Oracle Fusion Middlewareの一部として提供されている。高パフォーマンスなクラウド
ネイティブ
アプリケーションの基盤として利用される。
影響
攻撃が成功すると、重要なデータやHelidonでアクセス可能なすべてのデータに対し、権限のない作成、削除、または変更が行われる恐れがある。また、一部のデータの不正読み取りや、部分的なサービス拒否(DoS)を引き起こされる可能性がある。
⚠️ [継続注意] UNIVERGE IXルータに任意のコマンド実行の脆弱性
📰 過去報告:8/22
UNIVERGE IX-R/IX-VシリーズルータのWebGUIに重要な機能に対する認証の欠如の脆弱性(CVE-2026-16876)が存在します。ネットワーク経由で細工されたメッセージを送信されることで、認証なしに任意のコマンドを実行される危険性があります。
8/22 報告の同一 CVE(CVE-2026-16876)に関する事案です。対象のUNIVERGE IXルータを利用中の環境では影響の確認と適切な対応を行ってください。
主要なTTP
WebGUIを標的にした細工済みメッセージの送信
認証プロセスのバイパス
ルータ上での任意のコマンド実行
対象となる組織・利用者
影響を受けるファームウェアバージョンの UNIVERGE IX-R / IX-V シリーズルータを拠点やネットワーク境界に導入している組織。
推奨される防御アクション
開発者が提供する情報に基づき、対象製品のソフトウェアをアップデートする
アップデートの適用が困難な場合は、WebGUI機能を無効化する
acmailerに複数の脆弱性、アップデートを呼びかけ
メール配信システム「acmailer」に、クロスサイトスクリプティングおよび認可処理の不備に関する複数の脆弱性が存在します。悪用された場合、任意のスクリプト実行や不正な権限昇格のおそれがあります。
主要なTTP
クロスサイトスクリプティング(CVE-2026-66358)による任意スクリプトの実行
認可処理の不備(CVE-2026-70408)による管理権限を持つサブアカウントの不正作成
対象となる組織・利用者
「acmailer CGI」の ver.4.1.2 より前のバージョン、または「acmailer DB」の ver.1.2.2 より前のバージョンを運用している組織。
推奨される防御アクション
開発者が提供する情報を確認し、速やかに最新版へアップデートを実施する
セイコーエプソンのプリンタ等に証明書残存の問題
セイコーエプソン製の多数のプリンタおよびスキャナにおいて、失効したルート証明書が残存する脆弱性(CVE-2026-73542)が確認されました。この問題により、中間者攻撃が行われた場合に製品が送信する通信内容が窃取されるおそれがあります。
主要なTTP
失効したルート証明書の残存
中間者攻撃(MitM)による通信内容の盗聴リスク
対象となる組織・利用者
セイコーエプソン製の対象プリンタやスキャナをオフィスやネットワーク上で運用している組織。
推奨される防御アクション
JVN等の情報を確認し、開発者が提供する手順に従ってルート証明書を更新する
ネットワーク機器や周辺機器のファームウェア・証明書管理を定期的に点検する

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■ 注目事例
ウェブライフ社、OEM作成サービスに不正アクセス
📰 過去報告:8/20, 8/21
株式会社ウェブライフは、同社が提供するOEM向けホームページ作成サービスが第三者からの不正アクセスを受けたと発表しました。顧客情報が改ざんされたほか、最大7,425名分の契約法人・個人情報が外部に漏えいした可能性があります。システムの監視により異常アクセスを検知して発覚しました。
Webサービスや外部公開システムへの不正アクセス事案が相次いでいます。提供サービスにおける異常アクセスの検知体制や監視ログの確認を推奨します。
攻撃手法(確認済み)
OEMパートナーの顧客管理システムにおけるアクセス制御部分のセキュリティ対策に不備があり、そこを突いた第三者からの不正アクセスによって情報を閲覧・改ざんされたと報じられています。
攻撃手法(推測)
アクセス制御の不備を突かれたことから、認証不備やアクセス権限の検証不足(IDOR等)を悪用され、直接データベースや管理画面に不正アクセスされた可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で利用する管理画面や顧客管理システムに適切なアクセス制御が実装されているか
認証・認可の検証不備(IDORなど)がないか定期的に脆弱性診断を実施しているか
システムへの不審なアクセスや異常な挙動を検知する監視体制が整っているか
外部ベンダーやOEM製品を利用する際、セキュリティ対策の妥当性を確認しているか
ナイス、メール不正アクセスで個人情報漏洩の疑い
📰 過去報告:8/19
ナイス株式会社は、管理するメールアカウントに不正アクセスがあったと発表しました。調査の結果、当該アカウント内に保存されていた約2,400件の個人情報が漏洩した可能性があるとしています。同社はパスワード変更やアクセス遮断などの応急措置を実施しています。
8/19 報告の他社事例と同様、メール関連の不正アクセスによる情報漏洩が発生しています。アカウントの適切な管理やアクセス制御の確認が推奨されます。
攻撃手法(確認済み)
公表文ではメールアドレス(アカウント)への不正アクセスと記載されており、具体的な侵入手法や原因は非公開です。
攻撃手法(推測)
パスワードリスト攻撃や推測されやすいパスワードの利用、あるいはフィッシング等による認証情報の窃取、多要素認証(MFA)未導入のアカウントに対する不正ログインの可能性があります。
自組織チェックポイント
自社のメールアカウントに強固なパスワードポリシーが適用されているか
メールシステムに多要素認証(MFA)が導入されているか
不審なログイン履歴や大量のアクセス試行がないか監視されているか
メールの自動転送設定や不審なルールが追加されていないか定期的に確認しているか
ル・アンジェ、ツール不正アクセスでブルートフォースか
ル・アンジェ株式会社は、業務連絡に利用していたコミュニケーションツール「BAND」に対し、第三者からの不正アクセスが発生したと発表しました。同社は現時点で原因を不明としつつも、ブルートフォース攻撃による可能性が高いと判断し、二段階認証の設定を実施しています。
攻撃手法(確認済み)
公表文では原因不明とされていますが、ブルートフォース攻撃による可能性が高いと判断されています。
攻撃手法(推測)
推測される手口として、単純なパスワードや使い回された認証情報に対し、総当たり攻撃やリスト型攻撃を行ってアカウントの認証を突破した可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で利用しているビジネス向けチャットやコミュニケーションツールに二段階認証(MFA)が有効化されているか
容易に推測可能なパスワードや、他サイトとの使い回しがないか
ログイン履歴やアクセスログに不審な連続試行や異地点からのアクセスがないか
🔄 [続報] 楽天ブックスネットワーク、PC不正アクセスで情報保存
📰 過去報告:8/22
楽天ブックスネットワーク社は、使用する一部のPC端末において社外の第三者からの不正アクセスを検知したと発表しました。調査の結果、従業員や取引先担当者の情報のほか、『楽天ブックス』の利用者に関する配送先情報などが当該端末内に保存されていたことが確認されています。
8/22報告分の続報です。調査の結果、当該端末内に『楽天ブックス』利用者の配送先情報などが保存されていたことが確認されました。
攻撃手法(確認済み)
公表文では「社外の第三者からの不正アクセスを検知した」とのみ記載されており、具体的な侵入経路や手口は非公開となっています。
攻撃手法(推測)
業務端末への不正アクセスであることから、端末の脆弱性を突いた攻撃や、認証情報の窃取・総当たり攻撃等による侵入の可能性があります。
自組織チェックポイント
業務端末へのアクセス権限や認証方式(MFAの導入等)は適切か
端末のセキュリティパッチやEDRなどのエンドポイント対策は有効に機能しているか
業務端末に不要な顧客情報や個人情報が保存されていないか
不正アクセスの兆候を早期に検知できるログ監視体制が整っているか
NTTスマートコネクト「スマイルサーバ」不正アクセス
NTTスマートコネクトは、提供するレンタルサーバサービス「スマイルサーバ」の一部設備に対して第三者からの不正アクセスを確認したと発表しました。被害拡大防止のためサービスの提供を一時停止し、代替サーバの提供や9月中旬頃の復旧環境提供に向けた準備を進めています。
攻撃手法(確認済み)
公表文では一部サーバ設備への第三者からの不正アクセスと確認されているのみで、具体的な侵入経路や手口は非公開です。
攻撃手法(推測)
近年のクラウドやレンタルサーバを狙ったインシデントの傾向から、管理アカウント情報の漏洩や、利用しているサーバプラットフォームの脆弱性を突いた侵入の可能性があります。
自組織チェックポイント
自社で利用しているクラウド・レンタルサーバの管理アカウントに強固なパスワードやMFAが設定されているか
サーバ上の不要な公開サービスや管理ポートがインターネット側に露出していないか
サーバ環境のバックアップデータが別系統の安全な場所に保管されているか
提供事業者からのセキュリティインフォメーションや緊急メンテナンス情報を迅速に把握できる体制になっているか
■ レポート・解説
テレコムサービス協会、なりすましメール対策説明会Vol.3を9/3開催
一般社団法人テレコムサービス協会は、総務省からの要請を受けた「なりすましメール対策」関連説明会の最終回となるVol.3を、9月3日にオンライン開催すると発表しました。迷惑メールの動向や、無料診断プログラムから見えた対策の実情などが解説されます。
発行元:一般社団法人テレコムサービス協会
注目理由:総務省の要請を受けたなりすましメール対策の動向や、無料診断プログラムから見えてきた対策の実情、アカウントなりすまし被害への対策を把握する上で参考になります。
入手方法:一般社団法人テレコムサービス協会の公式サイトおよび案内ページ(https://www.telesa.or.jp/vc-files/seminar/seminar_20260903.pdf)から詳細の確認が可能です。

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この内容は 2026-08-25 に配信されました。