2026-10-21(水)配信

セキュリティ脅威情報

■ 要対応(緊急度が高く、多くの組織で対応が必要な事案)
KEV🔄 [続報] EG Secure Solutions SiteGuard Server Edition における OS コマンドインジェクションの脆弱性
📰 過去報告:10/15, 10/16
EG Secure Solutions が提供するウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)製品「SiteGuard Server Edition」において、OS コマンドインジェクションの脆弱性が確認された。本脆弱性は、攻撃者が細工した入力を送信することで、対象製品が稼働しているサーバー上で root または SYSTEM 権限を用いて任意の OS コマンドを実行可能にするものである。CISA の「既知の悪用された脆弱性カタログ(KEV)」に登録されており、実際の攻撃への悪用が確認されているため、迅速な対応が求められる極めて深刻な脆弱性である。CISA は米国の連邦政府機関に、2026年10月23日までの対応を求めている。
10/15、10/16 に報告した脆弱性(CVE-2026-106931)が、実際の悪用の確認により CISA の KEV カタログに追加されました。
なぜご自身の組織で確認すべきか自組織のウェブサーバーでSiteGuard Server Editionを利用している場合、至急対策を適用する必要があるため。
影響
攻撃者に root または SYSTEM 権限で任意の OS コマンドを実行され、サーバーの完全な制御権を奪取される可能性がある。
対応策
ベンダーの公開情報: https://www.eg-secure.co.jp/siteguard/news/alert-202610-1
KEVSiemens Software Center における検索パス制御不備の脆弱性
Siemens Software Centerにおいて、検索パスの制御が不適切であることに起因する脆弱性(CWE-427)が確認された。本脆弱性を悪用することで、システムにアクセス可能な認証済み攻撃者が、アプリケーションがDLLを読み込む際に検索する特定のディレクトリへ悪意のあるDLLファイルを配置できる。これにより、攻撃者はアプリケーションと同等の特権で任意のコードを実行することが可能になる。産業用ソフトウェアの基盤部分における脆弱性であり、CISAのKEVリスト(悪用が確認済みの脆弱性リスト)に追加されたことから、早急な確認と対応が必要である。CISA は米国の連邦政府機関に、2026年11月3日までの対応を求めている。
なぜご自身の組織で確認すべきかCISAの悪用確認リスト(KEV)に登録され実際の攻撃が確認されているため、該当ソフトウェアを利用している環境で至急アップデートが必要なため。
影響
認証されたローカル攻撃者により、当該アプリケーションの実行権限(特権を含む)で任意のコードを実行される恐れがある。
対応策
ベンダーの公開情報: https://productcert.siemens.com/productcert/html/ssa-580366.html
脆弱性Google Chrome における入力検証不備の脆弱性
Google Chrome のデスクトップ版における入力検証の不備に起因する脆弱性が存在する。155.0.8059.84より前のバージョンにおいて、リモートの攻撃者が巧妙に作成された HTML ページを介して、サンドボックスの外部で任意のコードを実行できる可能性がある。
なぜご自身の組織で確認すべきか業務端末で広く利用されるGoogle Chromeにおいてサンドボックスを回避する深刻な脆弱性が確認されたため、ブラウザの速やかなアップデートが必要なため。
影響
攻撃者によってサンドボックスの外部で任意のコードが実行され、システムが侵害されるおそれがある。
QilinとINC、Palo Alto脆弱性を悪用しMFA回避
Palo Alto NetworksのPAN-OS等に存在する認証バイパスの脆弱性(CVE-2026-0257)をめぐり、ランサムウェアグループのQilinやINCなどが、VPN接続の確立や多要素認証(MFA)の回避に悪用していることが報告されました。攻撃者は初期侵入後、仮想化レイヤーへのピボットや認証情報の窃取を行っています。
なぜご自身の組織で確認すべきか自組織のネットワーク境界やVPN環境を狙ったランサムウェア攻撃で悪用が確認されているため、修正パッチの適用と侵害の有無の確認が必要なため。
eMudhraのCA鍵漏えいでブラウザ・ソフトが緊急修正
eMudhraの中間認証局(CA)証明書8件の秘密鍵が侵害されたことが確認されました。MozillaやGoogleのChrome Root Programなどが報告を受け、各ブラウザやソフトウェアで緊急のブロックや証明書バンドルの更新が行われています。
なぜご自身の組織で確認すべきか複数の中間認証局の秘密鍵が侵害され不正な証明書発行のリスクがあるため、自組織の開発環境やシステムの証明書バンドルの更新が必要なため。

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■ 脅威動向
脆弱性Oracle製品群における複数の重大な脆弱性(計64件)
Oracle製品群において合計64件の脆弱性が公表された。最も深刻度の高いものとして、Oracle E-Business SuiteのWorkflow製品におけるWorkflow Notification MailerコンポーネントなどにCVSS基本値10.0の脆弱性が含まれており、ネットワーク経由で認証なしの攻撃者によってシステムの完全な乗っ取りや重要データの不正操作を引き起こされるおそれがある。
対象ソフト
Oracle製品群は、企業の基幹業務システムやデータベース管理、ミドルウェア基盤として広く利用されている統合ビジネスソフトウェアおよびプラットフォームである。
影響
認証されていない遠隔の攻撃者によるネットワーク経由の不正アクセスにより、対象製品の乗っ取り、機密データ・完全性・可用性の侵害、および重要データの不正な作成・削除・変更が行われるおそれがある。
脆弱性Progress Software CorporationのMOVEit Transferにおける認証の重要なステップの欠如に関する脆弱性
Progress MOVEit TransferのLDAPモジュールにおいて、認証の重要なステップが欠落している脆弱性が存在する。ネットワーク経由で認証を回避または不十分にしか検証されない状態となるため、悪意ある第三者によってシステムが不正に操作されるおそれがある。CVSS v3.1の基本値は9.8(Critical)と評価されており、影響度が非常に大きい重大な脆弱性である。
対象ソフト
MOVEit Transferは、企業間で安全にファイルを転送・共有するためのManaged File Transfer(MFT)ソリューションである。機密性の高いデータを扱う大企業や組織で広く利用されている。
影響
攻撃者によって認証がバイパスされるか不適切な処理が行われ、機密情報の窃取、データの改ざん、またはサービス運用への妨害などシステム全体が不正に侵害されるおそれがある。
脆弱性Mozilla Firefox等の複数製品における解放済みメモリの使用に関する脆弱性
Mozilla FoundationのMozilla Firefox等の複数製品において、Preferences: BackendコンポーネントにおけるUse-After-Free(解放済みメモリの使用)が原因のサンドボックスエスケープの脆弱性が存在する。本脆弱性の影響により、攻撃者によって任意のコード実行やシステム制御が行われる可能性がある。CVSS v3の基本値は9.6であり、深刻度はCriticalと評価されている。
対象ソフト
Mozilla Firefox は広く利用されているウェブブラウザであり、Mozilla Thunderbird はメールクライアントである。
影響
攻撃者によってサンドボックスがエスケープされ、任意のコード実行やシステムの完全な制御が行われるおそれがある。
対応策
Thunderbird 157およびFirefox 157にアップデートすること。
⚠️ [継続注意] ウェブサーバ「nginx」に複数脆弱性、一部クリティカル評価
📰 過去報告:10/16
ウェブサーバ「nginx」および関連製品に、サービス拒否やコード実行、認証回避、機密情報漏洩などにつながるおそれのある複数件の脆弱性が判明しました。F5が公開したアドバイザリでは計11件の脆弱性が明らかにされており、うち3件についてはCVSSv4.0のベーススコアが「9.2」のクリティカルと評価されています。
10/16 報告の nginx の脆弱性(CVE-2026-15176)に関連し、F5のアドバイザリで計11件の脆弱性が公表され、うち3件がクリティカルと評価されています。
脅威の概要
ウェブサーバ「nginx」本体や関連製品において、サービス拒否やコード実行、認証回避、機密情報漏洩などにつながる脆弱性が複数判明しました。F5が公開したアドバイザリでは計11件の脆弱性が明らかにされ、このうち特定のURL書き換えやファイルパス参照の設定下で確認されたヒープバッファオーバーフローの脆弱性(CVE-2026-15176)などが含まれています。
対象となる組織・利用者
ウェブサーバ「nginx」や関連するF5製品を運用している組織。
推奨される防御アクション
F5が公開したセキュリティアドバイザリを確認し、必要なアップデートや設定の見直しを行う
🔄 [続報] FortiSIEMの重大脆弱性CVE-2026-106173に実証コード公開
📰 過去報告:10/14, 10/15
セキュリティ研究者が、FortinetのFortiSIEMに存在する深刻な脆弱性CVE-2026-106173に対する実証コード(PoC)を公開しました。この脆弱性は認証不要でリモートからコードが実行されるおそれがあるもので、Fortinet社は先週修正版をリリースしています。
10/14、10/15 に報告した脆弱性(CVE-2026-106173)に関する続報です。
脅威の概要
Fortinet FortiSIEMのgRPCサービスにおけるパストラバーサル脆弱性(CVE-2026-106173)について、認証不要で任意のコードやコマンドを実行できる実証コード(PoC)が公開されました。攻撃者はgRPCサービスのクエリ処理における不適切なパス検証を悪用し、不正なメタデータとヌルバイトを用いたファイル上書きによってリモートコード実行を行います。
主要なTTP
TCPポート27918のgRPCサービスへの認証不要での接続
パス traversal シーケンス(../)とヌルバイト(\0)を含んだクエリIDメタデータの送信
Redisのヘルスチェックスクリプト(redishb.sh)などの既存ファイルの上書きによるコード実行
対象となる組織・利用者
FortiSIEMの対象バージョン(7.5.0など)を運用している組織。
推奨される防御アクション
Fortinetが公開した修正版(FortiSIEM 7.5.1以降)を適用する
■ 注目事例
NEC、委託先への不正アクセスで障害と漏洩
日本電気株式会社(NEC)は、システム開発や保守を委託している企業が受けたサイバー攻撃に起因し、お客さまのシステムで障害や個人情報を含む情報の漏えいが発生したと公表しました。委託先の端末から窃取された正規アカウントの認証情報が悪用され、お客さまのシステム環境への不正アクセスが行われたほか、関係者間で共有していたクラウドストレージ内のファイルが漏えいしたことを確認しています。
攻撃手法(確認済み)
委託先企業がサイバー攻撃を受け、窃取された正規アカウントの認証情報が悪用されました。委託先の端末からお客さまのシステム環境へ不正アクセスが行われ、サーバ内のファイルが暗号化されています。
自組織チェックポイント
委託先企業からのアクセスやリモート接続において、正規アカウントの認証情報だけで侵入されない仕組み(多要素認証等)が導入されているか
お客さまと共有するクラウドストレージやファイル共有環境へのアクセス権限が適切に管理されているか
委託先が使用する端末の管理やセキュリティ対策状況を把握・統制する仕組みがあるか
🔄 [続報] ConnectWise、セキュリティインシデントで資格情報をリセット
📰 過去報告:10/19
ConnectWiseは、Cloud Backupに関連するアプリケーションIDへの不正アクセスを受け、対応措置としてアカウントのリセットやアプリケーションの資格情報の再発行を実施したと発表しました。影響を受けた接続の無効化やCloud Backupの停止に加え、統合されているSaaS SecurityおよびCloud Managementも予防的に停止されています。
10/19報告分の続報。侵害アプリ自身がGlobal Administrator権限を付与し他アプリにシークレットを追加して永続性を確保する手口が判明。資格情報の再発行などが実施されました。
攻撃手法(確認済み)
ベンダーの資格情報を使用したアプリケーションへのサインイン(IP: 144.172.64[.]128)。侵害されたアプリケーション自身がGlobal Administrator権限を付与し、他のアプリケーションに新しいシークレットを追加して永続性を確保する手口が確認されている。
攻撃手法(推測)
ベンダー側で管理されていた資格情報が何らかの経緯で漏えいし、それを利用して正規のアプリケーションIDに対して不正なサインインが行われたと考えられます。(根拠:Huntressの調査により、特定のIPアドレス(144.172.64[.]128)からベンダー資格情報を用いたアプリケーションへのサインインが確認されていること、およびConnectWiseがアプリケーションIDへの不正アクセスに対して資格情報のリセット等の対応を行っていることから想起されます。)
自組織チェックポイント
ConnectWise製品や関連するアプリケーションIDに対して、不審なサインインや権限変更の記録がないか
登録されているアプリケーションに意図しないシークレットやGlobal Administrator権限が付与されていないか
影響を受けたアプリケーションの接続が適切に遮断されているか
ユミルリンク、不正アクセスでメールアドレスなど流出
ユミルリンクは、運営するメール配信サービスのサーバーが外部から不正アクセスを受け、メールアドレスを含む個人情報が流出したと発表しました。プログラムの脆弱性を突かれてサポートや品質管理従業員の認証情報が取得され、他システムへの不正アクセスやデータベースからのデータ出力に悪用されたとしています。
攻撃手法(確認済み)
プログラムの脆弱性を突かれてサーバーが侵害され、サポートや品質管理を担当する従業員の認証情報が取得された。その認証情報を用いてほかのシステムへの認証が試みられ、不正なプログラムの設置を通じて5つのシステムからデータが出力された。
自組織チェックポイント
外部からアクセス可能なプログラムやシステムに既知の脆弱性が放置されていないか
サポートや品質管理を担当する従業員の認証情報が不正に取得・悪用されないよう、多要素認証(MFA)が導入されているか
1つのアカウントが複数のシステムや他サーバーへ容易にアクセスできないよう、アクセス権限が適切に分割・制限されているか
スターツ出版「オズモール」不正アクセス、第2報公表
スターツ出版は、運営するウェブサイト「オズモール」への不正アクセスに関する第2報を発表しました。海外からの大量の不正アクセスを検知したもので、退会者を含む会員最大442,779名分のメールアドレスと一部の氏名、住所(都道府県まで)が閲覧された可能性があるとしています。
攻撃手法(確認済み)
海外からの大量の不正アクセスをシステム部門が検知したと報じられているが、具体的な侵入経路や攻撃手法の詳細は公表情報からは不明。
攻撃手法(推測)
海外からの大量アクセスや脆弱性への対策が実施されたという記述から、Webアプリケーションの脆弱性を突いた攻撃や、海外からの不正なリクエストに対するアクセス制御の不備を突かれた可能性があります。(根拠:公表文に『海外からの大量の不正アクセス』が検知されたことや、『原因を特定のうえで当該脆弱性への対策を実施』したと記載されていることから上記の可能性が想起されます。)
自組織チェックポイント
ウェブサイトやWebアプリケーションに、海外からの不審な大量アクセスを検知・遮断する仕組みが導入されているか
自組織で運用するウェブシステムに既知の脆弱性が放置されていないか
TVer、Studioへの不正アクセスで企業情報漏洩の可能性
株式会社TVerは、運営に使用しているWebサイト制作サービス「Studio」のクラウド環境において第三者による不正アクセスが発生し、出稿者・出稿希望者向けウェブサイト「TVer広告」のフォームから取得した顧客情報が漏洩した可能性があると発表しました。第三者による実際の情報取得や二次被害は確認されていません。
10/20 報告の FABRIC TOKYO の事例と同じく、「Studio」への不正アクセスに起因する公表です。同サービスを利用中の組織は影響の確認を推奨します。
攻撃手法(確認済み)
サービス提供事業者であるStudio株式会社が利用するクラウド環境に対して、第三者が「Studio」の一部機能の脆弱性を悪用して不正アクセスを行い、内部データを外部から取得できる状態にしていました。
自組織チェックポイント
自組織が利用している外部のクラウドサービスやWebサイト制作サービスにおいて、提供事業者からのセキュリティインシデントに関する通知や脆弱性情報の確認体制があるか
たまのや、不正アクセスで個人情報流出の可能性
たまのやは、公式ホームページの供花・供物注文システムが第三者による不正アクセスを受けたと発表しました。注文システムの利用者約1万400件分の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、ご注文内容が流出した可能性があります。クレジットカード情報は外部サービスで処理しているため保有していません。現在のところ二次被害は確認されていません。
攻撃手法(確認済み)
公式ホームページの供花・供物注文システムに対して第三者による不正アクセスが発生し、不正アカウントが使用されたことが確認されていますが、詳細な侵入経路(アカウント情報の悪用やシステムの脆弱性悪用等)については明記されていません。
攻撃手法(推測)
不正アカウントが使用されたことから、脆弱なパスワードの利用や認証情報の漏洩に伴う不正ログイン、または注文システムに存在する脆弱性が悪用された可能性があります。(根拠:公表文において「不正アカウントの削除」が実施されたことが言及されているため、システム上で不正なアカウントが作成または悪用された手口が想定されます。)
自組織チェックポイント
Webアプリケーションの管理画面や注文システムにおいて、不正なアカウントが作成・悪用されないよう管理や監視が行われているか
外部公開しているWebシステムの脆弱性管理やアクセス監視が適切に実施されているか

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この内容は 2026-10-21 に配信されました。